桐野夏生は大好きなのですが
今回は、別に殺人事件等ではなく
世間知らずな60代の主婦が突然夫を亡くし
どう生きていくか、みたいな話らしいので
放っておいたのですが。
友人が、大絶賛していたので読んでみました。
結果。
あぁ〜〜。
なるほど。
殺人事件より、ある意味怖いかも。
誰にでも起こり得ることだし。
でも、何となく遺産相続がどうとかこうとかってなった時は
山崎豊子の『女系家族』を思い出しましたね。
今ちょうどテレビでやってるし。
まぁ、あそこまでドロドロはしてませんが。
でも金が絡むと人間って怖いなぁ、と思います。
別に食べる物に困るほど貧乏なわけでもないのにね。
私も、親が死んだら、兄とあんな喧嘩をするんだろうか、
と思うと
ゾッとします。
内容自体は、別にたいしたことはないのですが
やはりこの人の表現力と物語の進め方にヤラレてしまいました。
ものすっごく続きが気になっちゃって。
途中では止められませんでした。
目が痛かろうが、腕が痺れようが
電話が鳴ろうが、親が呼ぼうが、
全て無視して読みました。
ってことは「面白い」ってことなんだろうね、きっと。
うん。面白かったです。
でも別に買うほどではないかな。
何度も読みたい話ではないです。
一度読めば満足ッス。
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