『幻夜』

2004年3月5日
東野圭吾の『幻夜』を読み終わりました。
感想は・・・。
もうネタがないのかね?この人?
帯に「白夜行から4年。あの衝撃が蘇る」みたいなことが
書かれてるんだけどさ。
白夜行の続編なんだよね、多分。
幻夜の美冬は白夜行の雪穂。
これは同一人物ですな。
だから、続編だと思うんだけど
それ以外は全員違う人なんだよね。
だから続編と言えるのかどうか。

でも、やってることは白夜行とだいたい同じ。
しかも『殺人の門』ともだいたい同じ。
4年経ってるのに同じネタ使ってるってどういうことよ?
これ、完結編みたいなのは出るのかなぁ?

う〜ん。たしかに白夜行は面白かった。
それは認めます。
だけど、それは、
そのネタっていうかカラクリを初めて読んだから。
2回目になったら、それはもうねぇ?
しかも殺人の門も入れたら3回目だし。

基本的に主人公は騙されてるのね。
で、その騙してる方は、主人公を良いように使って
大成功を収めてるわけ。

で、主人公が、
訳が分からないまま、結果的には利用されている、ってのと
訳は分かっていて協力している、ってのが違い。

基本的に後味悪いし
救いようがない。
このネタ、よっぽど気に入ってるんだろうね、作者は。
ハッキリ言って飽きるけど。

まぁ、俺は図書館で借りたから
無駄にしたものと言えば時間だけだから良いんだけど
買ったのなら怒るなぁ。

だいたい、白夜行を読まないで
これだけ読んでも訳が分からないように作ってあるんだよね。
それなのに「続編」とハッキリ書いてないところがちょっと。
なんか、美冬の過去が最後まで書かれないままなのよ。
だけど、それは白夜行で読んでる人は知ってるのね。
読んでない人は分からないから、
多分最後までモヤモヤしたまま。
そこらへんは不親切だよなぁ。

あと、この人ってやたら性描写が好きだよね。
必要ないところまできちんと詳しく説明してくれる。
いや、いいから、それは、みたいな。
ミステリーにそれは要求されてないと思うけどなぁ。
しかもその表現が特別上手いわけでもないし。
好きなんだろうか、書くのが??

もう年だからアイデア浮かばないのかもね。
これで続編(完結編?)が今までの2作とは変わって
なんかこう・・・すごかったら惚れ直すだろうけどね。
頑張ってくれよ、東野圭吾。
あと、性描写は書かなくて良いよ。

というわけで、読むなら白夜行を読んでから読んでね。
絶対に。

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